ニューヨークという街はその多様性で広く知られていますが、それは食の世界でも同様です。
あらゆる国や文化を背景にした人が、世界中から観光客や舌の肥えたお金持ちの集まる街に店を出し、
切磋琢磨しているので、おいしいものや試しておきたいものもたくさん見つかるのではないかと思います。
そのため、ニューヨークで何を食べるべきか？どこで食べるべきか？はいつも、大いに悩みどころです。
この記事では、ニューヨーク在住の筆者がニューヨークで食べておきたい名物フードとそれぞれおすすめのお店をまとめています。
ニューヨークのお店は、高級店だとしても入り口付近にバーカウンターが併設されていて軽く飲食できて１人でも入りやすいので、気になるお店があればぜひ、臆せず行ってみて欲しいです。
ニューヨーク観光や、探索の参考になれば幸いです。
ステーキ
アメリカの豪快なステーキが好きな人も多いのではないでしょうか。
歴史ある老舗店から日本進出も果たしている有名店まで、ニューヨークには数多くのステーキハウスがあります。
根強いファンが多い昔ながらの老舗名店ですと、たとえば「プラダを着た悪魔」で編集長にテイクアウトさせられたステーキの店 Smith and Wollensky や、
昔は著名人が数多く通うパイプクラブだった名残で、天井に9万本を超えるパイプが吊り下げられていることで有名な Keens Steakhouse
1985年にマフィアのゴッドファーザーがこの店の前で暗殺されたことから「死んでも食べたいステーキ」として知られている老舗店 Sparks Steak House や
店頭でドライエイジドされている大量の肉が圧巻の Gallaghers Steakhouse の名前がよく上がります。
とはいえ老舗系ステーキハウスは歴史や場所自体にも大きな価値があるので、単に高いサービスや味だけを求める方は、老舗より新しいステーキハウスの方がイメージに合うかもしれません。
ニューヨークらしいステーキ屋、という観点ですと、セントラルパークを上から臨む好ロケーションの Porter House も選択肢に上がります。
上記含めてどこも、それぞれの見どころや良さがあるので行く価値あるのですが、単純に料理の味だけで考えた時の個人的なおすすめを以下に考えてみました(それでもかなり多いのですが)。
まず Peter Luger は老舗ですが美味しいです。
Wolfgang’s に行くなら 33rd St. の店舗が最もオーセンティックで趣深いです。
Benjamin に行くなら、どうせなら Benjamin Prime の店舗に行きましょう。
これらは日本進出を果たしているだけあって、どこも安定のクオリティです。
Quality Meat も、クリームスピナッチが変化球なので好き嫌いでますが、ステーキは美味しいです。
ちなみにここに行くなら一番の目玉は実は肉よりロブスターブレッドです。やみつきです。
Tボーンにこだわらないのであれば、Delmonico’s はかなりオススメです。
ステーキというよりローストビーフですが、4 Charles Prime Rib も是非行っておきたい。
もしも滞在の一部を自炊予定でキッチン付きのお宿に泊まっているなら、骨は持ち帰ってスープにするのもお忘れなく！
チョコチップクッキー
ニューヨークでは、あちこちのカフェはもちろんスーパーでさえ、
オリジナルのチョコチップクッキーを置いているのは全く珍しいことではありません。
あちこちで食べ歩いて、ぜひ自分のお気に入りを見つけてください。
Jacque Torress や Maman のチョコチップクッキーは有名ですが、
個人的なおすすめは Levain Bakery と Blue Stripe Cacao のチョコチップクッキーです。
Levain のクッキーはこぶしよりも大きい上、厚身が３〜４センチはあってどっしりと重く、具がぎっしり。
食感も、アメリカのクッキーにありがちなしっとり系ではなく、ザクザク系で非常に満足度が高いです。
日本人の味覚だとチョコレートチップ＆ウォルナッツが一番美味しく食べられておすすめ。
Blue Stripe Cacao のクッキーは、店内で食べれば温かいチョコレートソースを上からかけてくれます。
コーヒーと一緒にひと休みに入ってみるのはいかがでしょう。
ベーカリー
ニューヨーカーといえば、コーヒー片手に街中を闊歩しているイメージがあるかもしれません。
確かにおいしいコーヒーと出来立てのパンで始める朝は、ニューヨークでの１日を彩ってくれます。
コーヒーと一緒に Grab&Go するのに人気のメニューは、
やはりブルーベリーマフィンやパンオショコラ（チョコクロワッサン）、シナモンバンです。
チョコクロワッサンのおすすめは、別の記事にまとめていますので是非ご確認ください。
また、Daily Provisions のクルーラードーナツと BEC（ベーコンエッグチーズ）サンドも人気です。
知名度はこの２メニューに劣りますが、私はここの Love Child Everything Croissant も大好きです。
ベーグル
ニューヨークといえばクリームチーズベーグルが有名ですが、
多様性の影響で自分好みに細かくカスタマイズした自分仕様なベーグルを注文するのも楽しいものです。
一人で一度に食べきれないほどボリュームがあることも多いので、二人で分けるか半分は翌日の朝食にするか、など工夫がいるかもしれません。
ベーグルなんてどこで食べても似たような味かと思いきや、意外と違うので、食べ比べするのも面白いです。
個人的おすすめはやはり Ess-a-Bagel です。
全粒粉ベーグルでもモチモチでおいしく、私はそれにScallion（ねぎ）クリームチーズとNOVA（スモークサーモン）とアボカドを入れてもらうのがお気に入りです。
ミシュランレストラン
ミシュランの星がついているレストラン数は日本に及ばないものの、
アーティスティックな多国籍フュージョン料理や意外性のあるメニューが楽しめる個性的な名店がニューヨークにも多く存在します。
個人的に最もお気に入りのお店はアートギャラリーの裏にある Frevo で、圧倒的な驚きと感動があるお店だと思います。
驚きと感動といえば、ひたすら野菜しか出てこないビーガンレストラン Eleven Madison Park も美味しくて超名店です。
とはいえお肉や魚が大好きな方なら、他のそこそこのお店でおいしい肉や魚の出る普通のコースを食べた方が、結果的な満足度は高いかもしれません。笑
でも試す価値は大いにある、印象的な経験ができるレストランだと思います。
コンテンポラリーなら Gabriel Kreuther、Jean-Georges、One White Street などは本当に美味しく、かつ楽しいコース構成で、ホスピタリティも素晴らしく、大好きなお店です。
Atera や The Modern、 Le Bernadine、Per Se も要チェックのお店だと思います。
コースではなくアラカルトで楽しめるレストランの中では、Gramacy Tavern も美味しいですし、ここはランチでも訪問できるのが良いなと思います。
美味しいパスタを食べるなら、Rezdora は非常におすすめで、お肉も下手な店で食べるより美味しいです。
また、近年は韓国料理店のミシュラン入りが目立ちます。
実際行ってみると「韓国要素はどこ？」となることも多いのですが、Kochi やAtomix、Jungsik など美味しいお店も多いです。
チョコレートショップ
ニューヨークブランドのチョコレートも、ぜひ試しておきたいですね。
高級ブランドだと Stick With Me、Kreuther Handcrafted Chocolate、 CHOCOLAT MODERNE 、
それよりお手頃な価格帯ですと Jacque Torres、Mariebelle が有名でおいしいです。
Li-Lac は観光ガイドなどで人気ですが、個人的に味の良し悪しにバラツキが大きいと感じるので、ここのチョコレートを買うなら、アルコール系トリュフを選ぶと大外しはしにくいかと思います。
スーパーなどで買える板チョコも、パッケージから可愛くて、つい買いたくなるかもしれません。
ニューヨークで製造販売しているもブランドですと、MAST や Raaka の板チョコは有名です。
ちなみに MAST や Mariebelle は、メトロポリタン美術館のギフトショップにコラボパッケージのものが置かれていて、とてもおしゃれなのでお土産にもいいかと思います。
パストラミサンド
保存性を高めるために塩漬けした燻製肉＝パストラミをはさんだサンドイッチは、ニューヨークで人気のソウルフードのひとつ。
おすすめは映画 恋人たちの予感 (When Harry Met Sally) の舞台にもなった Katz’s Delicatessen です。
見た目からは想像できないほどジューシーでめちゃくちゃ美味しいパストラミサンドですが、ボリューム満点なので二人で一つにするのが無難です！
回転が早いとはいえ行列が絶えないお店なので、早めの時間に行くのもいいかと思います。
ハンバーガー
やっぱりアメリカといえばハンバーガーでしょうか。
美味しいお店はたくさんあるので、食べ比べするのも楽しいです。
ステーキハウスのハンバーガーはいちばんオススメで、4 Charles Prime Rib や Peter Lugar などの有名店でもハンバーガーが食べられますし、私は Porter House のハンバーガーも大好きです。
プチプラですと、日本にも上陸していますがSHAKE SHACK の１号店が、マディソンスクエアパーク内にあります。
テイクアウトのみの提供なので、買ってから公園内のベンチで食べるのも気持ちよく、なぜだか日本で食べたときよりおいしい気がします。
また、もし代替肉のハンバーガーを食べるなら、5 Napkin Burger は有名です。
チーズは追加した方がいいかと思いますが、意外と、言われないとわからないくらい肉っぽい味がするので試してみると面白いかもしれません。
チキンバーガーなら、最近話題の Dave’s Hot/Not Chicken や、
Double Chicken Please などを試してみるのもどうでしょう。
グリルドチーズ
アメリカの名物フードといえば、グリルドチーズを真っ先に挙げる方もいるかもしれません。
グリルドチーズとは、２枚のパンにチーズを挟んだホットサンドのようなものですが、アメリカ人が大大大好きな食べ物の１つです。
ニューヨークにもグリルドチーズの名店はいくつかあり、例えばチーズ専門店の Murray’s Cheese は人気店の１つ。
ちなみに、アメリカではスターバックスの食べ物ってそんなにおいしいものでもないのですが、スタバのグリルドチーズはけっこう美味しいです。
ブラウニー
チョコチップクッキー同様、どこに行っても追いかけてくるのがブラウニー。
Matto Espresso のブラウニーは定番で美味しいと思います。買う時に温めてもらうのをお忘れなく。
チェルシーマーケット内の Sarabeth’s で買えるブラウニーもおすすめですし、
食感の軽いサクッとしたタイプが好きなら Ralph’s Coffee のブラウニーも美味しいです。
甘〜くてフワッとろとろ、という独特のブラウニーが気になるなら Heritage Bakery もいいかも。
ピザ
アメリカといえばやっぱりピザですね。
ニューヨークはイタリアからの移民も多く、ピザの美味しい店がたくさんあるのでぜひ試してみてください。
「ニューヨーク最高のピザ」と呼び声高い Joe’s Pizza では、パリパリとした薄めのクリスピータイプ生地のピザが食べられます。
１スライスがとても大きくて、値段はリーズナブル。
「アメリカのピザだな〜！」と感じる味を楽しめ、このジャンルでは美味しいと思います。
もちっとした生地のピザの方がお好みな方には、Unregular Pizza と Masseria Del Vini がおすすめ。
Unregular は１カット単位でテイクアウトできるので、前にあるユニオンスクエアで食べるのもいいですね。
ちなみに Unregular Pizza は、同僚のイタリア人が「マンハッタンで唯一、ピザと認めてもいいピザを売っている」と言っていました。笑
私はイタリアにはいったことないですが、本格的なのかも？ 確かにとてもおいしいです。
パンケーキ
パンケーキを置いているお店は多いのですが、日本でよく見るふわとろタイプではなく、薄めのクラシックなタイプがほとんどです。
私のお気に入りは２つあって、１つは日本にも進出していますが、Clinton Street Baking Co. はやはり美味しく、行列がいまだにできるのも頷けるお店です。
ここはパンケーキ以外のメニューも美味しいのでぜひ誰かとシェアして食べてみてください。
もう１つは Little Collins というお店で、バターミルクパンケーキがおすすめ。メルボルン系のカフェでラテやフラットホワイトも美味しいです。
他の人気どころだと、カジュアルな雰囲気のお店でパンケーキを食べたいなら Good Enough to Eat や、ブルックリンの Cafe Luluc もいいですね。
逆に、落ち着いた大人ゴージャスな雰囲気のお店に行きたいなら Russian Tea Room なども良いと思います。
また、日本にもありますが、かつてニューヨークの朝食の女王といわれた Satabeth’s（サラベス）も、１号店がマンハッタンにありいつも賑わっています。
オニオングラタンスープ
オニオングラタンスープといえば、有名店は２つです。
１つは最高のオニオングラタンスープと言われている La Bonne Soupe で、女優の米倉涼子さんもお気に入りで、昔ニューヨークにいたときよく通ったそう。
ここは確かにベストの名に恥じない美味しさで、チーズのたっぷり具合と玉ねぎの甘みが完璧なバランスです。
もう１つ有名なのが、かつてアンディ・ウォーホルも通っていたという The Odeon です。
美味しいですがスープがかなり甘めなので、日本人の舌にはおそらく La Bonne Soupe の方が合うのではと個人的には思いますが、どちらも名店です。
他にも食べられる店はかなりあちこちにあるので、是非色々試してみてください。
その他
レストランではないですが、ガッツリじゃなく軽食でいい、という時にはバーに行くのもおすすめです。
有名なバーは食べ物も美味しいところが多いですし、１人旅でも訪れやすいかと思います。
お酒が飲めない場合はモクテル（ノンアルコールカクテル）を注文することもできます。
また、ルーフトップや高層階など景色がいいお店もたくさんあるので、
ニューヨークの景色を楽しみながらの飲食ということであれば、やはりバーは候補になりますね。
まとめ
ニューヨークで是非とも食べたいものと、それぞれのおすすめ店を紹介しました。
美味しい食べ物で、旅行の思い出がより良くなれば嬉しいですね。
＼ NYホテルの口コミ・予約はこちら ／
＼ NY現地ツアーの日本語予約はこちら ／
＼ ポケットWifiの予約はこちら ／
アメリカ在住の方限定
Rakuten
会員登録無料で、WalmartやTarget、CVSを含む日常でもよく使うお店のほか、ホテルやレンタカー、チケット予約の際に経由してお買い物するだけで数%キャッシュバックがもらえる、アメリカ生活必需のサイト
※本記事は2024年4月時点の情報をもとに執筆しております。詳細は公式ホームページなどで必ず事前にご確認ください。
