メキシコのリゾート地として有名なカンクンに旅行するなら、「死ぬまでに一度は行きたい絶景」として人気のセノーテは、はずせない観光スポットのひとつ!
とはいえ、カンクン周辺には数多くのセノーテが存在していますし、場所によって雰囲気や楽しみ方も大きく違うので、どのセノーテに行くかは悩みどころです。
この記事では、2018年と2023年に実際にカンクンを訪れた経験から、セノーテの魅力とおすすめのセノーテを一挙ご紹介します。
そもそもセノーテとは?
セノーテとは、メキシコがある中米ユカタン半島特有の天然の泉・水中洞窟のこと。
雨水などによって土地の石灰層が削れることで陥没穴ができ、そこに地下水が貯まってこのような泉ができるといわれています。
この地下水は、数千年かけて地層をくぐりぬけることで不純物が濾過されているので、100m先まで見通せるほどの非常に高い透明度でも知られています。
ユカタン半島には河川がなかったので、かわりにこの泉が、かつて内陸で栄えたマヤ文明を支える立役者となりました。
ですので「セノーテ」には、マヤ語で「聖なる泉」「命の水」という意味もあると言われています。なんだかロマンチックですよね。
セノーテの魅力
カンクンで観光するならぜひ味わいたい、セノーテの魅力は大きく3つあります。
【絶景】光のカーテンが見られる
セノーテといえば、透明な青い水中に差し込む「光のカーテン」が美しいことから一躍有名になりました。
どこまでもつづく、透きとおった鮮烈な青色。水中に潜ると太陽の光が幻想的に差し込み、小魚が泳ぐたびにゆらゆらと揺れる光のカーテンの美しさは、「息をするのを忘れるほど」という言葉がぴったりです。
写真より実物の方が何倍も綺麗でした…!
あらゆる条件が揃う必要があるため、光のカーテンはどのセノーテでも見られるわけではありません。見たい場合は、以下のようなセノーテを選ぶ必要があります。
- グラン・セノーテ
- セノーテ・ドスオホス など
まさに、ここでしか見られない絶景ですね!
個性豊かな美しさを体感できる
水中の美しさだけでなく、セノーテはその佇まいも魅力の1つ。
緑に囲まれた天然プールのようなセノーテもあれば、ジャングルのような秘境感のあるセノーテ、石柱や鍾乳石に囲まれたセノーテ、さらにはコウモリが頭上に飛び交う洞窟型のセノーテまで、とにかくバラエティが豊かです。
神秘的な美しさから冒険のようなロマンまで、求めるイメージに応じてそれぞれぴったりなセノーテがあります。だからこそ、いろいろなスポットに行けば行くほど沼落ちするのが、セノーテの面白さなのです。
大人から子供、ダイバーまで楽しめる
暗くて静かな洞窟型のセノーテにカップルで行って涼むのもよし、子供連れで泳げるセノーテに行って、飛び込みやシュノーケルに興じてもよし。
フォトジェニックなセノーテもありますので、泳いだりしなくてもいいけど素敵な写真は撮りたい!というのも、もちろんアリです。
また、「世界最高の洞窟ダイビングスポット」としてプロダイバーも訪れるようなセノーテもあり、ダイビングでしか体験できない現象や絶景も多く存在します。
安全性の観点からセノーテではほとんどの場合体験ダイビングが禁止されているため、ダイビングショップやツアーによって参加条件は異なりますが、以下のような条件は必須となります。
- OW(オープンウォーター)以上のライセンス(Cカード)を持っている
- 中性浮力がきちんと取れるだけの技術がある
様々なセノーテがあるからこそ、ファミリーからダイバーまで、どんな人・どんなグループでも楽しめるのは嬉しいポイントです。
カンクン周辺のおすすめセノーテは?
それではここからは、実際にカンクンに訪れた経験からおすすめしたいセノーテを6つ、ご紹介します。
グラン・セノーテ
ジャングルの中にある秘境のような雰囲気のグラン・セノーテ。
ここはカンクン周辺では最も人気のあるセノーテで、テレビやSNSで見るほとんどがここの映像であると言っても過言ではありません。
水中に潜っても、水底までくっきりと見ることができる透明度。中から見上げた水面の輝きも感動的な美しさで、小さい頃にときめいていた、ラムネの瓶やビー玉を思い出すようなきれいな青色の世界が広がります。
また、ここグラン・セノーテでは、名物光のカーテンをみることができます。
iPhoneを水中に入れて撮りました!
上から垂れ下がる立派な鍾乳石のスケール感と、広々と泳げるセノーテの組み合わせで、大人も子供も楽しめます。
自然のプールで泳いだりシュノーケルするのは、非常にリラックスできて飽きません。
子供連れファミリー含め、万人におすすめのセノーテではないでしょうか。
セノーテ・ドス・オホス
CNNトラベルの「世界のすごいダイビングスポット50」にも選ばれているセノーテ・ドスオホス。
かなり広いので、グランセノーテよりも他の観光客を気にせず泳げます。
期待を裏切らぬ鮮やかで幻想的な青。そして抜群の透明度は、水の中に入った時、息ができない場所であることを忘れてしまうほど!
こちらでも神秘的な光のカーテンが見られます。
また、ここドスオホスの魅力は、巨大な洞窟があること。
ドスオホスというのは二つの目という意味です。
第一の目と第二の目とよばれるセノーテが水中トンネルでつながっていて、それがダイビングの名所たる所以なんだとか。
水中トンネルはダイビングでしか通ることができませんが、「バットケーブ」と呼ばれるエアドームには、シュノーケルでも行くことができます。
バットケーブを泳いでいると、はるか下にいるダイバーさんが見えました。
写真ではきれいにダイバーさんが写っていますが、実際はかなり遠くにいたはず。本当に水が透き通っているんです。
また、水中洞窟の中では、大きく育った鍾乳石や石筍、巻貝の化石などもたくさん見ることができます。
鍾乳石は100年で3センチ程しか成長しないそう。けれどここには水中にも天井にも巨大な鍾乳石がたくさんそびえていて、実に4~6万年前のものもあるとのこと。
美しさと力強さ、地球の歴史と地形の変化など、長い長い時を感じさせられます。
泳いだり、洞窟をシュノーケルで探検したりと楽しみ方が豊富で、友人やカップルではもちろん、ファミリーでも満喫できるセノーテ・ドスオホス。
グラン・セノーテと合わせて訪れるツアーもあり、行きやすいスポットのひとつかと思います。
セノーテ・イキル
人気観光地のチチェン・イッツァと近いため、セットで訪問するオプショナルツアーが多く人気のセノーテ。
セノーテイキルは縦に深く、地底にむかって穴が空いたようになっているのが特徴です。上から長い蔦がさらさらと垂れ下がっているのもなんだか幻想的で魅了されてしまいます。
水が実際には黒っぽく見えたのと、観光客がとても多いのに対して狭いので、写真を見て幻想的な様子をイメージしているとガッカリスポットになり得るかもしれません。
ただ、洞窟のような地下にあるのに、水上だけぽっかりときれいに突き抜けて空が見えるというロケーションは珍しく、また、飛び込みができるのがセノーテ・イキルならではの魅力です。はしゃぎながら飛び込みを楽しむ小さい子もたくさんいました。
お子様連れのファミリーなどが多く、レジャー的に楽しめる賑やかなセノーテです。
セノーテ・スイトゥン
海外インスタグラマーを中心に話題になっているセノーテ・スイトゥンは、そこまでメジャーではなく秘境感の残るセノーテです。
洞窟型のセノーテで、太陽光が上から差し込む様が美しいので、晴れの日のお昼ごろを狙って観光客が訪れます。幻想的な写真を撮ることができ、カップルフォト目当てで行く人も多いです。
泳いだり潜ったりはできないので、フォトジェニックな写真を撮りにいきたい!という人にはおすすめのスポットかと思います。
セノーテ・サムラ/セノーテ・シケケン
ディズニー映画の「リメンバー・ミー」の舞台になったセノーテ・サムラと、道路を挟んで向かい側にあるセノーテ・シケケンは、透き通った水が美しい洞窟型のセノーテです。
観光客がほとんどいないため、神聖な雰囲気を味わいたい方に特におすすめです。
私が行った時は、しばらく貸切でした!
暗く静かで、頭上にはコウモリが舞っていますが、太陽の光が一筋さしこんだ時の美しさはまた格別です。泳いで光の筋の真下まで行くととっても写真映えします。
ちなみに水に足をつけると、ドクターフィッシュが大量によってきました。ドクターフィッシュって野生にもいたんですね…。
セノーテ・カーウォッシュ(アクトゥンハ)
セノーテ・カーウォッシュはセノーテ・アクトゥンハとしても知られる、水中に色とりどりの花が咲いているフォトジェニックでメルヘンなセノーテ。
昔、洗車場だったことからその名をつけられているそうで、それだけ聞くとこんな景色がみられるとは想像できませんが…。
水が澄んでいる時は、水底から生えている植物が光に当たってキラキラ。水中庭園と言われる所以にもうなずけます。
シュノーケルや素潜りで楽しめるスポットで、ウェディングフォトにも使われるような美しい情景がみられ、映える写真を撮ることができます。
セノーテに行く際の注意点
多くのセノーテは水の透明度が午後になると(人が増えると)落ちるので、朝方行くのがおすすめです。ツアーを選ぶ際には、ぜひ到着時間をチェックしてみてください。
また、美しいセノーテと生態系を守るために、お化粧や日焼け止めはしない、鍾乳石に触らない、セノーテによってはフィンを使わないなどの配慮が必要です。
そういえば、セノーテは淡水なので入った後も髪や肌がきしみません。後の予定も立てやすいかと思います!
絶景と感動のセノーテ
カンクンから行ける、おすすめセノーテを6つ紹介しました。
ユカタン半島には4千以上のセノーテがあるとも言われており、また季節や時間帯によっても違った様子を見せるそう。海や川とも違うセノーテならではの絶景に心癒されにいくのはいかがですか?
ここで紹介した魅力はセノーテのごく一部ですが、皆さんの旅行プランを検討する上で、お役に立てば嬉しいです!
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※このブログ記事は2018年2月および2023年7月の旅行記です。最新情報は必ず公式ページにてご確認ください。